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プロジェクトコンセプト

日本からアフリカへ ~愛はめぐり、広がる~ Mother to Mother SHIONOGI Project 社会の繁栄の基となる子どもとお母さんの健康を応援します

持続可能な社会の実現には、次世代の子どもたちが健康に育つ環境が不可欠です。

Mother to Mother SHIONOGI Projectは、妊産婦・授乳婦および5歳未満児を予防可能な死から守り、ヘルスケアシステムの強化を通じて、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成を目指します。

ビジョン

お母さんと子どもたちの健康管理を自立的かつ持続的に行えるコミュニティの実現

目標

  • 妊産婦・授乳婦および5歳未満児の健康を改善する
  • 自立的な保健サービスを運営できるようにする

活動概要

活動地域の地図

本プロジェクトは、2015年より特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンの協力により開始され、これまでにアフリカの母子健康改善に向けた取り組みが行われてきました。2023年12月に第2期事業を終了し、現在はケニア共和国ナクル県およびガーナ共和国UMK郡にて第3期事業を進めています。第3期事業では、これまでの第1期、2期事業において共に活動を進めてきた特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンに加えて、公益財団法人ジョイセフとの新たなパートナーシップを通して、支援事業を推進しています。

事業の特徴
第3期事業では、第1期、2期事業を通して得られた学びとネットワークを活かし、多様なパートナーとともに、企業、NGOなどそれぞれの強みを活かすコレクティブ・インパクトを通じて、母子の健康改善に取り組み、特に低中所得国の大きな課題である医療へのアクセスや衛生環境の改善、子どもの下痢症の低減に注力してまいります。
  • 複数の組織(企業や行政、NGO/NPOなど)が協力し、社会課題の解決に取り組むことで効果を最大化すること

<協働パートナー>

1期事業:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン

2期事業:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン、パナソニック ホールディングス株式会社

・3期事業:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン、公益財団法人ジョイセフ

サブサハラ・アフリカの母子保健課題

サブサハラ・アフリカ地域では、今でもなお、5歳未満児死亡率は出生1,000件中76件※1、妊産婦死亡率は出生10万人当たり533人※1に上り、SDGsにおいて掲げる目標(それぞれ25件以下、70人未満※2)との間にはまだ大きな隔たりがあります。

SDGs
サブサハラ・アフリカが全体の半分以上を占めている
妊産婦死亡、サブサハラ・アフリカ:68%。5歳未満児死亡、サブサハラ・アフリカ:54%
死亡要因の多くは出生と感染症に関係
5歳未満児の死亡要因、感染症:42%、出生関連:31%、その他:27%
  1. ※1
    unicef THE STATE OF THE WORLD ’S CHILDREN 2021
  2. ※2
    持続可能な開発目標(SDGs)指標仮訳(総務省)
  3. ※3
    Child Mortality Report 2019

母親の妊娠・出産の環境改善および子どもの感染症を中心とした対策が必要

5歳未満児死亡のうち47%は生後28日未満に発生し、その1/3以上は生まれた当日に生じており、ほとんどが予防可能だと言われています。子どもが最も脆弱な新生児期に適切な医療サービスを届けることは、子どもの命と健康を守り、社会の持続的な繁栄へとつながります。
  • Child Mortality Report 2019

事業活動の3本柱

本プロジェクトでは、妊産婦の出産環境を整えるだけではなく、コミュニティへの教育・啓発や保健人材の能力強化、水衛生環境の整備、政府へのアドボカシー等を通じて、地域の健康管理の自走を目指しています。

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インフラ整備

  • 保健施設の整備
  • 機材および備品の整備
  • 巡回診療の実施
  • 水供給施設の整備等
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教育・啓発

  • 医療従事者の能力強化
  • コミュニティ保健人材の育成
  • 地域住民への啓発(保健・栄養・衛生)
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地域支援体制強化

  • 地域住民による保健サービス課題解決への参画
  • 政府・パートナーとの定期会合
  • モニタリング・評価の強化
  • コミュニティ保健人材から地域住民へ持続的に教育啓発がなされている
  • 地域住民が保健サービスの意義を理解して、医療サービスへアクセスしている
  • 適切な栄養・水衛生行動が習慣化されている
  • 地域住民が主体となって保健サービスの改善に取り組んでいる
  • 政府・パートナーが連携し、事業のモニタリングができている

プロジェクト目標

妊産婦・授乳婦および5歳未満児の健康を改善する

プロジェクト目標

自立的な保健サービス運営ができる

プロジェクトビジョン

お母さんと子どもたちの健康管理を自立的かつ持続的に行えるコミュニティの実現

活動成果(プロジェクト通算)

医療サービスを受けたのべ人数。診療所、105,522人。巡回診療、21,728人。
持続的な活動に向けて。Mother to Mother グループ人数、XXX人。

期間:2015年10月~2023年11月

  • 各地域で母親同士のグループを結成し、母子保健・栄養などに関して教え合う機能(ピア教育)。なお、グループの定義を見直したため、人数を修正:2,350人→986人(2024年4月12日時点)

1本目)プロジェクト紹介

2本目)ケニア キリフィ県 活動紹介

3本目)Mother to Mother グループの紹介

“Mother to Mother”の起源

Mother to Mother SHIONOGI Projectは、会社を休職し、青年海外協力隊のエイズ対策隊員として、2009年にケニアに赴任したSHIONOGI従業員の思いから始まりました。

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“子どものために治療を頑張るケニアのお母さんを助けたい”

毎回、ちゃんと病院に通って、治療を継続している方々がいました。
それがお母さんです。
彼女たちは、子どもや家族を守らないといけない。
そのためには、自分の健康とも向き合わないといけない。
頑張るお母さんたちの姿が常に目の前にありました。

 

“薬を提供するだけではそれを必要とする人々に全然届いていない”

薬を無償で提供すれば、必要な人々に届いて救われる、
日本にいるときはそう思っていました。
でも、実際現地に行ってみると、薬を提供するだけでは全然届いていない。
はがゆさをもったまま日本に帰国しました。
何もできない腹立たしさを感じながら、ずっと考えて、考えて、
たどりついたのが、感染症とずっと戦ってきたSHIONOGI。企業の力を使おう。

写真中央:土田 愛
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この思いに共感する人がSHIONOGIの中で増えていき、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンとのパートナーシップにより、ケニアにおける母子保健支援がスタートしました。

従業員とともに取り組むMother to Mother SHIONOGI Project

本プロジェクトでは、従業員一人ひとりが社会の⼀員として、途上国における母子保健課題解決に取り組んでいます。

 

①寄附を通じた貢献(従業員による寄附)

SHIONOGI社会貢献支援会「ソシエ」を通じて、従業員から本プロジェクトへ寄附しています。

さらに、カフェテリアポイントや従業員の健康支援を行うWeb・アプリサービスで貯まるポイントを通じた寄附支援の仕組みも整備しています。

 

②従業員とともに進める活動 ~Mother to Mother アンバサダー~ 

従業員が途上国における母子保健課題の理解を深め、医療アクセスの向上やUHCの達成に向けて、自分たちに何ができるか、一緒に考えて取り組むことができるよう、従業員向けにWebサイトでの発信や社内講演会を実施しています。

また、プロジェクト活動の意義や内容を所属組織内で展開する “Mother to Motherアンバサダー”として、現在353名の仲間が活動を応援してくれています。(2023年3月時点)

社内オンライン講演会
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診療所の引き渡しセレモニーのライブ配信
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